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7  ブエルタ・ア・エスパーニャ 2014 第21ステージ アムステルゴールドレース  8
王者の肖像:コンタドール
文章:本站原创  |   投稿時間:2014/9/18 0:50:29  |   チェック回数:525

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絶好調で迎えたツール・ド・フランスでまさかの落車、致命的になりかねない膝骨折、悪夢を見た男は不死鳥のごとく蘇り短期間でブエルタの頂点にたった。アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)、元王者と呼ばれた男は、自らの力で再び王者の称号を取り戻した。
 
そんなコンタドールがツールからブエルタまでの期間を振り返った。
ニーバリはきっちりとツールに照準を合わせてきていたね。僕もあの時は人生最高ともいえる状況だった。彼と山岳でやりあうことをものすごく心待ちにしていたんだけど、残念ながらその前に僕が落車をしてしまったんだよね。あれはものすごく悔しかったよ。」
 
そんな中コンタドールは落胆の中でさらに地獄を味わう事になった。骨折箇所の診断の結果、ブエルタでの復帰、出場は不可能と判断されたのだ。しかし諦めきれないコンタドールは結果においてセカンドオピニオンを別の医師に求めた。
 
「レイエス医師に頼んだところ、すぐに専門医のチームを結成してくれてうちに来てくれて、その場で手術を行ってくれたんだよ。縫合箇所を再切開して、骨折箇所のクリーニングを行ったんだ。でもこれが強烈な痛みだったんだ。局部麻酔しか出来ない状態だったから激痛に耐えるために靴下を口の中に突っ込んで歯を食いしばって耐えたよ。どうしてもブエルタをツールの時同様にテレビの前で過ごすなんて考えられなかったんだ。それに比べたら一時の肉体の痛みなんて我慢すればいいだけだからね。」コンタドールのこの覚悟こそが、ブエルタでの王者の称号奪還へとつながっていった。
ブエルタでは同じくツールで地獄を見たフルームとのマッチアップだろ。でも結果において言えばフルームのためにチームスカイが揃えてきた最強メンバーが、僕にとっての最高のアシストになったんだよ。バルベルデやホアキンを自分が動かずとも消耗させ、そして追い詰めることができたよ。彼らは万全の状態で乗り込んでいたし、直接コントロールするのはこんなんだと思っていたからね。
コンタドールにとっては怪我からの復帰レース、無理を出来ないことはわかっていた。そこへ来てチームスカイはいつもながらの磐石の布陣、相手の力を利用するもまた作戦、そして策士のなせる技、コンタドールは躊躇なく相手の力を利用する事で、自らの身体への負担軽減に努め、自らの勝利の確率を上げたのだ。
 
しかしブエルタの勝利の裏で、実は膝への負担、そしてその膝をかばうようにして走っていたために体中のアチラコチラにガタが来ており、コンタドールは自ら世界選手権代表を辞退した。「今年のコースは僕向きじゃないしね。現状とコースを考えると、カベンディッシュに山岳クイーンステージを走れと言っているようなもんだよ。」そう語り、コンタドールは今は無理をさせた体を休める事に専念することを語った。そしてさらに壮大なスケールの野望も口にした。

いつか一年で全てのグランツール制覇を成し遂げてみたいね。まあそれは今の段階では限りなく不可能に近いんだけどね。やはり出るからには勝ちたいと思うし、そうなればコースが僕向きであることと、3レースとも最強のアシストを揃えることが絶対条件になるからね。」そう笑顔で語るコンタドールの眼差しは真剣そのものだった。現役の何処かでそんな挑戦をしたい、そんな熱意が伝わってきた。コンタドールであればそれを単なる夢物語ではなく、実現できそうな気がしてしまう気がするのは私だけだろうか。 

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