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世界大手のファイザー製薬が世界アンチ・ドーピング機構と情報共有の契約を表明
文章:本站原创  |   投稿時間:2015/8/28 12:00:32  |   チェック回数:398

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興味深いニュースが飛び込んできた。世界最大級の製薬会社であるファイザー製薬が世界アンチ・ドーピング機構(WADA)とその情報を共有することに合意、契約を交わしたのだ。かねてから製薬会社がドーピングの裏で暗躍していることは暗黙の了解とされてきた。しかしここへ来てファイザー製薬が自社の薬品の情報をWADAに提供することで合意、また新たなドーピングに対向するドーピング検査方法の開発にも協力することでも同意したのだ。
 
 
過去にも製薬会社とWADAの連携は何度か合ったのだが、今回の場合はより踏み込んだ内容となっており、このことが他の製薬会社の動きにどのような影響を与えるかは全く予想ができない。今回のファイザーとWADAの情報共有は一方的なものではなく、お互いにとってメリットの大きい契約となっている。WADAはドーピングへの締め付け強化、そしてファイザーは検査薬の開発に関するフィードバック、そして万が一自社製品がドーピングに用いられることを未然に防ぐというリスク回避が可能となる。自社製品がドーピングに使われたことが分かれば、場合によってはチームやそのスポンサーから膨大な賠償金を請求されかねないだけに、昨今のドーピングに対する風当たりを考えれば早期に懸命な選択をしたとも言えるだろう。
 
ファイザーはWADAからドーピングの可能性のある成分や薬品に関するデータを提供してもらう代わりに、それらを検出するための検査方法の確立に協力するだけではなく、新たに開発中の薬品の中でドーピングに使われそうな可能性がある薬品に関する情報を共有する。これによりドーピングに使用されかねない薬品を早期に特定、そしてそれに対処する事前策を講じておくことが出来る。常に後手後手に回ってきたWADAにとっては、これは願ったり叶ったりの契約ではある。
 
過去にアムゲン、ロッシュ、グラクソ・スミスクラインといった製薬会社と連携、結果を上げてきたWADAではあるが、どれも一過性の協調体制で終わってしまっている。今回はどの程度の期間、どのようなところまで踏み込んで協調していくのかが不透明ではあるが、今まで以上の成果と結果が求められることは間違いないだろう。
今回の契約は両者にとってウィン・ウィンの関係となるものだ。新たなWADA規約発表前に契約に辿りつけた意味と意義は大きい。」そうWADA責任者デビッド・ハウマンは語っている。
 
しかし今回の契約をただ安心して見ていられるわけではない。この契約は逆を言えばWADAの動きが筒抜けになることを意味している。あくまでも製薬会社側が常に誠意ある対応をすることが大前提となっているのだ。日本では製薬会社のデータ改ざんが明るみに出たことは記憶に新しいだろう。また製薬業界は産業スパイが横行する世界でもある。そう考えると今回の契約一つで大きく物事が変わることはないだろう。
 
しかしながらひとつのパフォーマンス的要素も含めて、選手たちにとってはこのような取り組みが行われているという心理的影響は大きいだろう。バレる可能性が高くなるという状況を選手たちに”感じさせる”というサブリミナル効果が、実は今回の契約のもっとも有効的な効果なのかもしれない。

  

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