検索
HOME最新記事ニュース速報 → アスタナに条件付きでライセンス発行へ、多くの関係者からUCIに対し失望の声
7  パドヴァ調査報告書オペレーション”ミト”がドーピングの泥沼を明らかに アムステルゴールドレース  8
アスタナに条件付きでライセンス発行へ、多くの関係者からUCIに対し失望の声
文章:本站原创  |   投稿時間:2015/8/28 12:03:15  |   チェック回数:516

1

1/1

パドヴァ調査報告書の様々なドーピングに関する情報が開示される中、結果的にアスタナのプロライセンスは条件付きで発行されることになった。しかしこれに対して多くの自転車関係者から失望の声と、ブライアン・クックソン会長とUCIに対して、手ぬるいとの批判の声が上がっている。
 
 
ドーピングに断固として立ち向かったはずの体制とシステムが、ライセンス発行をしなければならなかった苦渋の決断がそこにはあるが、対外的にはドーピング撲滅を謳い信頼回復を目指したはずのUCIが逃げ腰になったと映っている。
今回のライセンス発行に際し、UCIは条件付けをしたことを明らかにしている。「アスタナの現状はとても深刻な問題だ。この現状はこれから注意深く経過を見ていく必要がある。パドヴァ調査報告書に関してはまだCONI(イタリアオリンピック機構)からこちらに届いていないし、膨大な量からしても内容を全て確認するには時間が必要であり、この段階では判断基準とするには時期尚早だ。だが今回ライセンス発行に際して、UCIとしてチームには2つの条件を出した。つまりはアスタナは保護観察下の状況にあるということだ。もしこれから新たにドーピング陽性が発覚した場合、そしてパドヴァの調査の結果が組織的ドーピングなどを明確に示した場合、我々は即座にライセンスの停止、もしくは剥奪をすることになるだろう。」しかしここで問題なのは、UCI規約の中にライセンス剥奪に関して明確な項目がなく、実際にそうなった場合にライセンス剥奪が行われるという保証が全くないところにある。
 
UCIにとっては今回の決断は苦悩した末の苦渋の決断であった側面もある。まずはプロツールチーム数を18チームで維持するために、IAMサイクリングに無理を頼んでプロツールに昇格してもらった為、またここでチームが足りないとなれば、その後の根回しとレーススケジュール上やりくりがとても困難になることがあった。
 
しかし業界内からは非常に辛辣な言葉が寄せられており、UCIの判断がUCI自身が提唱する”信頼の回復とクリーンなサイクリング”の流れに逆行する動きだとしている。元アームストロングの同僚でもあり全米アンチ・ドーピング協会の調査の際にキーマンとなったスコット・メシエは痛烈な批判を口にした。「サイクリング界に未来はないね。クックソン会長は結局度胸がなかっただけだろ。アスタナだけの問題なわけじゃなく、アスタナがスタートポイントとなってサイクリング界をクリーンに出来るチャンスだったのにね。」また皮肉も込めてこんな発言もしている。「だったらランスにツール勝者の称号を返してやればいい。どうせあの時代は全員がドーピングをやってたんだから、台頭な条件下で勝ったんだからね。」
 
チームスカイの若手の急先鋒であるピーター・ケノーも不快感を露わにした。「正直いってそういうこと(ドーピング)をやってるバカと一緒にされるのが迷惑だ。一即多にされて疑われて正直者が馬鹿を見る様になるかもしれないなんてありえない!クリーンな選手たち同士で結集して、ドーピングをやるような姑息な奴らを徹底して排除したいね。もう冗談じゃないよ、辟易しているよ。」
 
他にも、「どうやって自転車界が変わったと、信頼してくれといえるんだ?」
 
「ただ綺麗事でとりあえずライセンス発行をしただけかよ。」
 
「正直アスタナはツールまでにはライセンスを失うだろうね。」
 
「結局はショービジネスであり、そこにモラルは存在しないということか。」
 
「なんとかライセンス獲得できたけど、でもダーティーなイメージは払拭できないだろうね。」
 
「アスタナは今頃祝杯でも上げてるんじゃない?」
 
などという辛辣な言葉が次々と上がった。
 
では今回のライセンス発行は妥当だったのだろうか?パドヴァ調査報告書の内容を全て確認するには時間がなかったことは事実だ。しかし、そうなのであればライセンス発行自体を保留とし、結果が出るまでは暫定的な仮ライセンスとすべきではなかっただろうか。その上でレースごとに出場する選手を事前にUCIが確認、グレーな人間ではないことを出走条件とするべきだっただろう。
 
今後もしアスタナがさらなる不祥事を起こしたり、パドヴァ調査報告書の内容が立証されることになれば、アスタナは最悪ライセンス剥奪となり、ライセンス発行の責任問題、そして場合によってはそこまでのシーズン結果(順位)の修正などが必要になる可能性が生じてくるのだ。アンディ・シュレクの際にそうであったように、繰り上げなどでモチベーションを失うこともあり、一体誰を守っているのかがわからない判断とも言えるのだ。「正直者が馬鹿を見る」、まさにそれを地で行くような違反者優遇とも取られかねない判断に納得出来ない人が多いことは紛れもない事実なのだ。
 

度重なるドーピング問題、UCIが本当に厳しく接していくつもりがあるのであれば、もっと踏み込んだ判断をする必要性があるだろう。何処かや誰かへの配慮が見え隠れするような判断をしている限り、信頼の回復もドーピング撲滅も前には進まないだろう。 

1

1/1