サイクリスト最大の敵"風"と上手く付き合う方法

風は雨より最悪?比較は難しい、でもどちらも不快であることには変わりない。風の中でのサイクリングは、あからさまにペースダウンしてしまう。それはサイクリストにとっては受け入れがたいものだ。

ではどうすればいいのだろう。風の影響をまったく受けないで走ることは無理な話である。影響を受けたくなければおとなしく家でテレビでも見ていればいいのである。しかしながら、影響を最小限にとどめる方法はいくつかある。ではそれらを見てみよう。

スリップストリームで走る

このスポーツになじみがない人のために簡単な説明をしよう。スリップストリームとは前方にあるものが動く際に後方に発生する気流のことである。前方を走るサイクリストのこのスリップストリームに上手く入ることができれば、自分のエネルギー消費を最大で30%ほども節約できるのだ。それはスリップストリームが風の抵抗を打ち消しサイクリストを前方に「引き寄せる」からである。

上手くスリップストリームを使いこなせるようになるにはコツと慣れが必要である。前方の選手に極限まで近づかなければ十分な効果を得ることはできないからである。しかし何よりもこれが風に影響を受けない最善の方法だ。

大きなギアは避けること

不思議なことではあるが、人は強い向かい風を受けたとき自然と大きなギアを踏んでしまいがちである。しかしこの場合無駄なエネルギー消費を避けるための最善の策は、山岳を登る時同様で小さなギアに落とすことなのだ。

軽いギアで回転数を上げるほうがこのような状況ではより無駄なく効果的に前進できる。力強く大きなギアをまわすのも格好はいいが、そのことで家にたどりつけないのでは元も子もないだろう。

風の方向を予測する

簡単に聞こえるかもしれないが、実はこれが難しい。経験と研ぎ澄まされた感覚、そして地形の知識がなければその予測は立てられない。この風を読む能力は、平坦で催されるイベントなどの際には特に重宝する。もし向かい風で右カーブを迎えたならば、カーブを曲がった先では横風になる。その際には他の選手よりも内側にいることで風の影響を避けることができるのである。

この風を読む能力は他にも一人で走っていて突発的な予測できない方向から風が吹いた際にも吹き飛ばされて事故にいたるのを避けるのに役立つの。

風除けになりそうな道路わきのものをあまり信用するな

これは道路わきに駐車している車など風を塞ぐものがあるときの話である。車などは、ドライバーが突然ドアを開けることがある。そうなれば自然と前方宙返りをする羽目になるだろう。また木立なども危険だ。木立のある道路わきは路面状態が悪く、パンクなどの要因になるのである。

そして最後に家々の間隔には気をつけたほうがいい。突然隙間風が吹き抜けることがあり、まるで渓谷を吹き抜ける谷風のごとくあっと言う間にサイクリストを吹き飛ばしてしまうことがある。

追い風に乗る

風に向かって出発するのは気が重いが、同時にそれは帰りが追い風になることも意味する。もしルート事前に計画するのであれば風向きを考慮に入れよう。風を上手く背中で受けるルートを設定すれば、もはや自分が最強とも思えてしまうだろう。そして数年後はプロのなっているだろうという白昼夢さえ見れるだろう。

とにかく楽しんで自転車に乗ろう、そして常に風があなたの背中を押しますように。