多くのライダーたちは冬と梅雨にコンディションを整えようと頑張っている。それにはインドアトレーナーやローラー台を使用する人が多いことだろう。
しかしながら、屋内でのトレーニングには三本ローラーとトレーナーどちらを使ったらいいのか?みなそれぞれ意見があると思うのでここでの議論は避けるが、今回はローラートレーニングの利点と効果的に使用する方法について紹介していくことにしよう。
なぜローラー台を使用するか?
固定式バイクのかわりにトレーナーや三本ローラーを使うことのメリットはいくつか考えられる。一番重要なことは、ジムにあるような固定式バイクと違って自分自身のバイクに乗ってトレーニングできるという点だ。三本ローラーもインドアトレーナーも、普段乗っている自分のバイクを使用できるから、フィッティング調整などの手間が省ける。
三本ローラーを使うと何が違うかという点についてはいたってシンプル、前輪後輪の支えが全くないことにある。その結果、バランス感覚が向上し、自信がつく。ローラー台でのトレーニングはバランスを取るための筋肉に良いワークアウトになり、筋力もアップするのだ。
ローラー台を使うと、春に屋外でバイクに乗るようになった頃ハンドリングが上達しているのが実感できる。より安定したラインを取れるようになり、グループライドでも自信が持てるようになる。ビギナーには良い投資になるし、上級者には良い練習になる。全てのレベルのサイクリストたちにメリットがあるのが三本ローラーなのだ。
ローラー台をセットアップする
乗る前に、自分のバイクのホイールベースのサイズをチェックしよう。どのローラー台でも前ローラーで簡単に車軸の距離を調整できる。ピンを外して自分のバイクに合わせたあとにしっかり固定しよう。フロントホイールはハブがローラーの中心に来ていることが大事だ。
ローラー台に乗る
三本ローラーに乗るのははじめは少し難しいかもしれないので、まずは万が一バランスを崩して落車しかかっても怪我しないように、壁や扉などの間や縁に手をかけられるところにセットしよう。漕ぎだしやすいようにギアは軽くしておくのを忘れないように。扉の間やドア枠を使って支えにしてバイクの上に乗ろう。ペダルに足を置き、片方の手は支えのドア枠に、もう片方の手はハンドルバーを持つ。そして、しばらくまっすぐ前に視線をやること。これがペダリングをするときに一番よい視線の方向。下を向くとバランスが崩れてしまうぞ!
準備が整ったら、ペダリングを始めよう。最初あまり強い力で漕ぐとバランスを失うので、高ケイデンスをキープしよう。リズムに乗ってきたら支えになっている片方の手を放し、両手をハンドルバーに置いてみる。ここで注意!乗り始めは気が高ぶっていきなりエディ メルクスのようにギアアップしてしまいがちになる!ギアアップは少し練習が必要になるので、あせらず経験を積むようにしていこう。落車しそうになったら、ドア枠をつかんで身体を支えること。再びバランスが取れたらもう一度スタートしよう。
さあ、これで今回のレクチャーは終了!少しの練習であなたは自分の居間で、そして自分のバイクで快適にトレーニングが出来るようになる。そして、ローラー練習によって春にはスキル向上し、自信を持ってサイクリングを楽しむことができるようになるだろう。